
糖尿病学会2026レポート 第四弾
こんにちは、管理栄養士の千葉です。
糖尿病学会2026レポートは、今回の第4弾でひと区切りとなります。
最後となる今回は、会長教育講演でのお話の中から、特に印象に残った内容をご紹介します。
会長教育講演:スティグマへの対応
本講演では、大阪大学内分泌代謝内科の下村伊一郎先生より、日常診療における患者さんとの関わり方について話されました。
診察室での患者さんへのアプローチ
講演の中で強調されたのは、「正論だけでは医療は成り立たない」という視点でした。患者さんにはそれぞれ生活背景や価値観があり、できることとできないことが存在します。そのできない理由を理解しないまま指導を行うと、かえって治療の継続が困難になることがあると指摘されました。
医療者側の一方的な正しさではなく、患者さんの現実に寄り添う姿勢が重要であることが繰り返し述べられました。
患者さんと医療者はひとつのチーム
患者さんは単独で治療に取り組む存在ではなく、医師・看護師・管理栄養士などの医療スタッフとともにひとつのチームとして治療に関わるという考え方が示されました。
そのためには、医療者同士の連携に加え、患者さんとの対話を重ねることが不可欠であり、「よく話を聞くこと」が治療の基盤になるとされています。
また、スティグマ(偏見や社会的な烙印)が患者さんの行動や治療継続に影響を与えることについても触れられ、医療者がその影響を理解し、軽減に努める必要性が示されました。
音楽を通じたメッセージ
講演後には講堂にて、John Lennonの楽曲Imagineの替え歌として、
“Imagine, Medicine and Care for Life-Shining People with Diabetes.”
を聴講者全員で合唱しました。
医療とケアの在り方を象徴するメッセージとして共有され、印象深い締めくくりとなりました。
今回の講演は、医療における正しさと寄り添いのバランス、そして患者さんと医療者間での相互理解の重要性について改めて考える機会となりました。
当院も、今回の学びを日々の診療に活かし、患者さん一人ひとりの背景に丁寧に向き合いながら、より良い医療の提供に努めてまいります。




