
第25回日本先進糖尿病学会・1型糖尿病研究会に参加しました
こんにちは、管理栄養士の千葉です。
2026年10月10日(土)・11日(日)の2日間にわたり、大阪府堺市のフェニーチェ堺で、第25回日本先進糖尿病学会・1型糖尿病研究会が開催されました。

当院では、恩田医師、小野澤看護師とともに参加してまいりました。
今回は、管理栄養士の視点から、学会で学んだことや感じたことをご報告いたします。
学会テーマ「成因解明と先進医療の融合が切り開く未来」
日本先進糖尿病学会・1型糖尿病研究会は、2018年から合同開催されており、今回で第25回を迎えました。
今回のテーマは「成因解明と先進医療の融合が切り開く未来」です。膵β細胞の分化誘導や膵島移植など、糖尿病の新たな治療法につながる研究成果が共有され、今後の医療の発展に向けた重要な機会となりました。
講演では、1型糖尿病の家系解析やGWAS解析などの遺伝子研究、PREP-T1D研究の報告、コクサッキーB群ウイルスによる糖尿病発症のメカニズムと予防ワクチンの開発、ヒトiPS細胞から膵β細胞への分化に関する研究、iPS細胞由来の膵島細胞シート移植評価のための非侵襲的な膵β細胞イメージングなど、幅広いテーマについて学ぶことができました。さらに、患者さんと医療機関が健康・医療情報を共有し、診療や自己管理に活用するPHR(Personal Health Record)の実践例も紹介されました。
基礎研究から先進医療、日々の診療における情報活用までさまざまな取り組みに触れ、糖尿病医療が着実に進歩していることを実感しました。同時に、最新の知見を日々の診療や患者さんへの支援にどのように生かしていくか、私たち医療スタッフにも一層の研鑽が求められていると感じました。
坂口志文先生の特別講演

今回の学会では、会長特別企画として、制御性T細胞(Treg)の研究で知られる坂口志文先生のご講演を拝聴する機会がありました。坂口先生は、制御性T細胞の発見により、2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞された世界的に著名な先生です。長年にわたり免疫学の発展を牽引されてきた坂口志文先生のご講演を拝聴することができ、大変貴重な機会となりました。
約1時間のご講演は非常に内容が濃く、Tregの発見に至る研究の歩みをはじめ、自己と非自己を区別する免疫寛容の仕組み、Tregと自己免疫疾患との関係、さらには自己免疫疾患の治療に向けた、エフェクター/メモリーT細胞からTregへの転換に関する研究など、本当に多くのことをお話しいただきました。
多年にわたり免疫学の最前線で研究を続けてこられた坂口先生のお話から、基礎研究を積み重ねることの重要性と、その成果が将来の治療につながる可能性を改めて感じました。現在も精力的に研究を続けておられる赫然たる姿に、尊敬の念を抱くとともに大きな感銘を受けた講演でした。
メディカルスタッフ賞を受賞しました
今回、小野澤看護師と私も研究発表を行い、ありがたいことに両名でメディカルスタッフ賞をいただくことができました。

このような賞をいただけたのは、研究を支えてくださった恩田先生、森武先生、飯村先生、小野澤さんをはじめとするスタッフの皆さん、そして何より、アンケート調査にご協力くださった患者さん方のおかげです。
ご多忙のなか研究にご協力いただいた皆さんに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
今回の学会で得た知識や経験を、今後の栄養指導や患者さんへの支援に生かしていきたいと思います。また、日々の診療のなかで生まれる疑問や課題にも目を向け、より良い糖尿病医療の提供につなげられるよう、今後も研鑽を重ねてまいります。




